スナックでバイトしていると、人間観察がはかどります。
先日も、ちょっとした“心理ドラマ”を見てしまいました。
その夜、お店にやってきたのは、あきちゃん(仮名・女性スタッフ)に会いに来た常連の酔っ払い男性。
あきちゃんの前の席に着き、談笑を始めたと思ったら、こんな言葉が聞こえてきました。
「この間のほうがかわいかったね」
おやおや??
あきちゃんは一瞬ピキッとしつつも、
「ひどーい!」
と、“怒ったフリ”を繰り出しました。
私にはわかる。あれは“かわいい怒り”という名の営業用リアクションだ。
その後もあきちゃんは、
「でもこの前のほうがかわいかったんでしょ〜?」
「ふーん、今日の私はイマイチなんだ〜」
と、ちょいちょい拗ねながらチラ見してくる。
完全に「すねてる私、かわいいでしょ♡」ムーブです。
が、しかし。男性の反応はというと…
笑うには笑ってたけど、だんだん笑顔が遠のいてきて、最後の方は完全に“タバコの煙見つめるモード”。
「もう帰ろうかな」とまで言い出しました。
私の心の声:「うわぁ…この人、完全にめんどくさくなってる…」
かわいいはずの“すね”が通じない理由
これ、女性の「かわいい」アピールが、男性に響かない瞬間ってやつですね。
なぜかというと、理由は大きく3つ。
① 男性はシンプルが好き
男性って、わかりやすいコミュニケーションが好きなんです。
「すねてるけど、かまってほしいの♡」みたいな感情のパズルは、酔ってると特に解けない。
ていうか、酔ってなくてもたぶん解けない。
② リアクタンス理論:押すと引くのが男の性(さが)
心理学的にはリアクタンス理論ってのがあって、「こうしてよ!」「なんでそうなの!?」って圧をかけられると、人は無意識に「いや、今はそういう気分じゃないんで…」って反発したくなるもの。
つまり、「すね→構ってよ!」って流れが、無言のプレッシャーになって逆効果。
③ 拗ねすぎると“重さ”に変わる
サービスのつもりでも、「かわいい」って思われなければ、
ただの「めんどくさい人」にカテゴリ変更されてしまいます。残念ながら。
私も若かれしころ、「やきもちってかわいいかな?されたらうれしいよね!」と思って、
そんなに思ってもないのに、彼氏の友達に嫉妬したフリをしたことがありました。
「バカだなぁ、君が一番だよ」なんて甘い言葉&そのあとのイチャイチャを期待したけど、
返ってきたのは「俺にだって友達と遊ぶ権利はある」的な言葉。
ああ、あれだ、あの現象が起きている・・と思いました
じゃあ、どうすればよかったの?
もし私があきちゃんの立場なら、こうしたかも。
「今日は髪型違うからイメージ変わるよね♪」と軽く流す(地雷回避)
「えっ何その言い方!次回もっと可愛くなるから来週も来て♡」と営業に転化(プロ)
まとめ:拗ねは使いすぎ注意報
拗ねるのもテクニック。
でも、「かわいいアピール」が“自己満マジカルバズーカ”になってないか、ちょっと立ち止まってみるのも大事。
男性はシンプルで単純です。
「今日の私、いいでしょ?」ってストレートに出したほうが、案外伝わるかも。
そんなことを考えた、ある夜のスナック裏日記でした。